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Word の文書に残るカスタム XML・埋め込みオブジェクト・リンク先とテンプレートのパス

最終更新日:2026 年 10 月 19 日

要点:.docx は、どのページにも載っていないデータを持つことがあります。アドインや文書管理のシステムが書いたカスタム XML のパーツ、マクロが書いた文書変数、オブジェクトとして埋め込んだファイルまるごと、リンク元のファイルのパス、作るもとになったテンプレートの名前やパスです。ページを読んでも、ここに入っているものは見えません。ページに出るのは、せいぜいフィールドの結果、コンテンツ コントロールの文字、オブジェクトの絵までです。ドキュメント検査か、ファイルの写しの中を見て探し、送る前に一つずつ取り除きます。

このページは、あまり知られていない場所を扱います。プロパティ・コメント・変更履歴はそれぞれの記事があります(Word の作成者の名前、変更履歴とコメントの名前と日時、変更履歴の承諾と却下)。種類の全体はOffice の隠れたデータの種類にまとめています。

早見表

もの入りうるもの.docx の中の場所
カスタム XML のパーツアドインやシステムが独自の形で書いたデータ。取引先や案件の番号、ワークフローの状態、コンテンツ コントロールの裏の値customXml/item1.xml など。それぞれの横にプロパティのパーツ
カスタム XML とスマート タグのマークアップ本文の文字を囲む要素の名前と属性(古いファイルや、他のソフトが作ったファイル)word/document.xml の中
文書変数マクロやアドインが保存した名前と値word/settings.xml の w:docVars
埋め込みオブジェクトブック・プレゼンテーションなどのファイルまるごと。その中身とプロパティもword/embeddings/
リンクのオブジェクトとフィールド元のファイルのパス。ユーザー名・サーバー・フォルダーの名前が入ることがあるword/_rels/document.xml.rels の外部へのリレーションシップ、または LINK・INCLUDETEXT などのフィールド
テンプレートテンプレートの名前と、添付したテンプレートのパスdocProps/app.xml の Template、word/settings.xml からの外部へのリレーションシップ

カスタム XML のパーツ

Microsoft は「カスタム XML パーツの概要」で、「XML データをドキュメントに埋め込む場合、データには カスタム XML パーツという名前が付けられます」、「ドキュメントには、任意の XML データをドキュメントに格納するために使用できるカスタム XML パーツを含めることもできます」と書いています。アドイン・テンプレート・文書管理のシステムが、自分のデータをファイルと一緒に持たせるのに使います。コンテンツ コントロールはパーツの中の要素にバインドでき、そうするとコントロールの文字とパーツの値がそろいます。どのコントロールにも出ていない値をパーツが持つこともあります。

中身の形は書いた側が決めるので、何が入るかの決まった一覧はありません。よくあるのは、整理番号、取引先や案件の名前、分類、状態、人の名前です。これとは別に、古いファイルや他のソフトが作ったファイルは、本文の中にカスタム XML やスマート タグのマークアップを持つことがあり、ふつうの文字の周りに要素の名前と属性の値が付いています。Microsoft の「Wordのカスタム XML マークアップ」(Word 2016 以降が対象)は、「カスタム XML マークアップを含むドキュメントを開くと、Wordドキュメントから削除されます」と書いているので、問題になるのは主に、その後 Word で開いて保存していないファイルです。上のカスタム XML のパーツは別の機能です。

ドキュメント検査は Word のカスタム XML データを扱います。Microsoft はドキュメント検査のページで「ドキュメント検査では、この XML データを検索し、削除することができます。」と書いています。コンテンツ コントロールがそのデータにバインドされていれば、パーツを取り除いてもコントロールに出ている文字は残ります。

文書変数

文書変数は、文書の設定に入っている名前と値です。Microsoft のマクロのリファレンス「変数オブジェクト (Word)」は、「文書変数は、マクロ セッション間のマクロの設定を保持するために使用されます。」と書いています。Word には文書変数を一覧にするふつうのコマンドが無く、書くのも読むのもマクロやアドインで、DOCVARIABLE フィールドがページに一つを表示します。手紙を埋めるテンプレートは、使った値(名前や番号など)を、そこから作ったすべての文書の変数に残すことがあります。

埋め込みオブジェクト

[挿入]→[オブジェクト]で入れたもの、埋め込みのブックやスライドとして貼り付けたものは、文書の一部になります。Microsoft の「リンク オブジェクトと埋め込みオブジェクト」の言い方では、「埋め込みオブジェクトは Word ファイルの一部となり、挿入後はソース ファイルの一部ではなくなります。」ページにはオブジェクトの一部の絵が出るだけですが、中にはファイルがまるごと入っています。埋め込んだブックなら、非表示のシートも含めたすべてのシートと、そのプロパティやコメントです。

Microsoft のドキュメント検査のページは、Word については埋め込みファイルやオブジェクトを挙げていません。Excel と PowerPoint では、検出するが削除できない項目に挙げています。元のプログラムが入っていれば、文書の写しでオブジェクトを開くと(ダブルクリック)中身が見えます。そこでも、非表示のシート・コメント・プロパティを見てください。

リンクのオブジェクトと、他のファイルを名指すフィールド

リンクのオブジェクトは、データを元のファイルに置いています。Microsoft は「Word ファイル、つまりリンク先ファイルにはソース ファイルの場所のみが格納され、リンク データの表記が示されます。」と書いています。その場所はフルパスのことも、相対パスやアドレスのこともあり、フルパスには保存した人の名前(C:\Users\…)、サーバーや共有の名前、途中のフォルダーの名前(取引先や案件の名前のことがある)がよく入ります。LINK・INCLUDETEXT・INCLUDEPICTURE などのフィールドも同じようにパスを持ちます。リンクした画像は、画像のファイルのパスを持ちます。

Windows の Word では、リンクがあれば[ファイル]→[情報]→[ファイルへのリンクの編集]に一覧が出ます。リンクを解除するとパスは消えます。ただ、Microsoft の PowerPoint のページ「外部ファイルへの壊れたリンクを更新または削除する」は、[リンクの解除]の後について「コンテンツは引き続きスライドに表示されますが、リンクされるのではなくプレゼンテーションに埋め込まれます。」と書いています。解除したリンクがデータの埋め込みの写しに変わることがあるので、上と同じように確かめます。

テンプレートの名前とパス

文書は、プロパティにテンプレートの名前を持つことがあります(Microsoft はドキュメント検査が扱う Word の項目に「テンプレート名」を挙げています)。添付したテンプレートを持つこともあり、Word はそれをテンプレートのファイルへのリレーションシップとして記録します。テンプレートがネットワークの共有や個人のフォルダーにあれば、そのリレーションシップにフルパスが入ります。取引先の名前を付けたテンプレートや、取引先の名前のフォルダーにあるテンプレートは、文書がどこから来たかを示すことがあります。ただし、どちらの値も出どころの証明にはなりません。

Windows の Word では、[ファイル]→[情報]→[プロパティ]→[詳細プロパティ]の[ファイルの概要]タブにテンプレートの名前が出ます。添付したテンプレートは[開発]→[文書テンプレート]で見られます。

写しの中をご自身で確かめる

  1. 文書の写しを作り、拡張子を .docx から .zip に変えて開きます。
  2. customXml のフォルダーがあれば、カスタム XML のパーツがあります。item のファイルをテキストとして開いて読みます。
  3. word/settings.xml を開き、docVar(文書変数)と attachedTemplate を検索します。
  4. word/embeddings を見ます。中のファイル一つが埋め込みオブジェクト一つです。テキストではありません。ふつうのファイルのこともあれば、元のプログラムが要る OLE の入れ物のこともあるので、文書の写しからオブジェクトを開くほうがたいてい簡単です。
  5. word/_rels の中のファイルを開き、External を検索します。見つかったものは、ファイルの外へ向かうリンクで、パスやアドレスは Target にあります。ふつうの Web のリンクもこの中に入ります。
  6. docProps/app.xml を開き、Template を見ます。
  7. word/document.xml と、その横のヘッダーとフッターのパーツで、INCLUDETEXT・INCLUDEPICTURE・LINK を検索し、他のファイルを名指すフィールドを探します。フィールドの語が XML の要素いくつかに分かれていることがあり、そのときは単純な検索では見つかりません。

この方法で何も見つからなくても、この検索で見つからなかったというだけで、ファイルが他に何も持っていないとは言えません。

Word で取り除く

  1. 送るための写しで作業します。
  2. ドキュメント検査を実行し([ファイル]→[情報]→[問題のチェック]→[ドキュメント検査])、カスタム XML データと文書のプロパティを取り除きます。
  3. 埋め込みオブジェクトごとに、読む人に要るのがファイルなのか、見えている内容だけなのかを決めます。内容だけなら、オブジェクトを削除してその絵を貼ります。
  4. [ファイルへのリンクの編集]で要らないリンクを解除し、その後オブジェクトが何を持っているかを確かめます。フィールドは、選んでリンクを解除すると(Ctrl+Shift+F9)、出ていた文字が残りパスが消えます。
  5. 添付したテンプレートのパスに人・取引先・サーバーの名前が入っているなら、差し支えない場所に置いたテンプレートを添付し直し([開発]→[文書テンプレート])、写しの word/_rels/settings.xml.rels をもう一度見ます。
  6. 文書変数を消す Word のコマンドはありません。マクロか、文書変数を取り除く道具を使います。

ScrubDrop がすること

ScrubDrop は .docx・.xlsx・.pptx をブラウザーの中で読み、ファイルはアップロードしません。カスタム XML のパーツとマークアップ、文書変数、コンテンツ コントロールのバインド、埋め込みオブジェクト、他のファイルへのリンク、添付したテンプレート、プロパティの中のテンプレートの名前を、無料で一覧にします。無料版は 1 回に 1 ファイルで、テンプレートの名前を含む文書のプロパティとコメントを取り除き、変更履歴は承諾して取り除きます。カスタム XML・文書変数とバインド・埋め込みオブジェクト・他のファイルへのリンク(添付したテンプレートを含む)を取り除くのは ScrubDrop Pro です。埋め込みオブジェクトは、出ていた絵が残ります。他のファイルを名指すフィールドや、取り除く変数を読むフィールドは、出ていた文字が残ります。分けられない形のフィールドがあるファイルは、推測で書き換えず、理由を示して断ります。結果は書いたものとは別のソフトでもう一度読み直し、通らなかったファイルは出しません。

よくある質問

ドキュメント検査で Word の埋め込みオブジェクトは取り除けますか?

Microsoft のドキュメント検査のページは、Word で検査する項目に埋め込みファイルや埋め込みオブジェクトを挙げていません。Excel と PowerPoint では、検出するが削除できない項目に挙げています。Word でオブジェクトを削除するか、見えている内容の絵に置き換えてください。

リンクを解除すれば、パスは消えますか?

元のファイルへのパスは消えます。ただ、PowerPoint について Microsoft は、解除するとリンクではなく埋め込みになると書いているので、元のファイルのデータの写しがファイルの中に入ることがあります。解除した後にオブジェクトの中身を確かめるか、絵に置き換えてください。

PDF にすればカスタム XML や埋め込みオブジェクトは置いていかれますか?

PDF は見えているページを記録するので、埋め込みオブジェクトの絵やコンテンツ コントロールに出ている文字は PDF に入ります。それ以外のものが入るかどうかは書き出しのオプションとプログラムによります。送る前に PDF のプロパティとページを確かめてください。

出典:このページからリンクした Microsoft のページは 2026 年 10 月 19 日に確認しました。

.docx がページの外に持つものを見てみてください。ブラウザーの中で動き、アップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、見つけた隠れたデータを対応する種類について一覧にし、プロパティ・コメントを取り除き、変更履歴は承諾して取り除きます。ファイルを確認