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Word・Excel・PowerPoint の隠しデータの種類と確認方法

最終更新日:2026 年 10 月 4 日

要点:Office のファイルには、画面に出ている文字や表のほかに、コメント、変更履歴、作成者名などのプロパティ、隠し文字、非表示のシート・行・列、スライドの外に置いた図形、発表者のノート、ピボットテーブルの元データなどが入っています。Windows 版の Office には、それらを探す「ドキュメント検査」があります。ただし Microsoft 自身が、検査が見つけられないものや、見つけても削除しないものを挙げています。Word for Mac にはドキュメント検査がありません。

この記事の種類と手順は、Microsoft の日本語のサポートページ「プレゼンテーションを検査して非表示のデータと個人情報を削除する」(Word・Excel・PowerPoint の 3 つをまとめて説明しているページです)と、「ドキュメントの検査」に拠っています。以下では前者を「Microsoft の説明」と呼びます。ここに挙げる種類は、Microsoft の説明が挙げるものです。ファイルが持てる隠れたデータのすべてではありません。

Word の文書

Microsoft の説明は、隠し文字の検査について、白い背景に白い文字を置くような、ほかの方法で見えなくした文字は検出できないと書いています。非表示の内容の検査も、ほかのオブジェクトに覆われたオブジェクトは検出できません。

Excel のブック

Excel では、ドキュメント検査が見つけても削除しないものがあります。Microsoft の説明は、ブックが正しく動かなくなるおそれがあるため、次のものは検出だけして削除しないとしています。外部リンク(他のブックへの参照。セル、名前、図形、グラフのタイトルや系列に使われているもの)、埋め込みファイルや埋め込みオブジェクト、マクロや VBA のコード、キャッシュされたデータを持つピボットテーブル、ピボットグラフ、スライサー、タイムライン、キューブ式などです。これらは自分で確かめて、手で削除するか、データを持たないもの(静止画など)に置き換えます。

見落としやすい点も 3 つ書かれています。非表示の列にある図形、グラフ、画像などは検出されません。テーブルの見出しやピボットテーブルの一部になっている非表示の行・列は削除されません。また、データの入った非表示の行・列やワークシートを削除すると、数式の結果が変わることがあります。

非表示のシートについては、Microsoft のワークシートの表示・非表示の説明が、VBA で非表示にしたシート(xlSheetVeryHidden)は「再表示」の一覧に出ないと書いています。

PowerPoint のプレゼンテーション

Microsoft の説明は、古いバージョンの PowerPoint のドキュメント検査では、新しいバージョンが追加した変更履歴データを検出・削除できないことがあるとも書いています。検査は使っている Office のバージョンで決まります。

ドキュメント検査の使い方(Windows)

  1. 元のファイルのコピーを作ります。Microsoft の説明は、ドキュメント検査で削除したデータは元に戻せないことがあるので、コピーで使うよう勧めています。
  2. コピーで、[ファイル]タブの[情報]を選びます。
  3. [問題のチェック]を選び、[ドキュメント検査]を選びます。
  4. 調べる種類のチェックボックスをオンにして、[検査]を選びます。
  5. 結果を確かめ、削除する種類の横の[すべて削除]を選びます。

Mac と Web では

Microsoft の「ドキュメントの検査」のページは、Word for Mac にはドキュメント インスペクターがないと書いています。代わりに、[ファイル]メニューの[プロパティ]で、[概要]と[カスタム]のタブのプロパティを手で確かめ、削除する方法を案内しています。同じページは、Web 用 Word では現在ドキュメントのプロパティを表示・変更できないとしています。

Excel と PowerPoint の Mac 版にドキュメント検査があるかどうかを、Microsoft がはっきり書いたページは見つけられませんでした。ここではどちらとも書きません。お使いの Mac に[問題のチェック]がなければ、その版にはありません。

Mac でも手で確かめられるものはあります。

検査の一覧にないもの

ドキュメント検査が種類として挙げないものの中にも、ファイルの来歴を語るデータがあります。Word が編集のたびに記録する編集セッションの識別子(rsid)については、英語の記事で仕様に沿って説明しています。写真に付いた撮影日時や位置情報などのメタデータも、Office のファイルに貼った画像の中に残ることがあります。

そして、ファイルの中にあっても隠れていないものは、どの検査も拾いません。表のずっと右や下に置いたデータ、白い文字、ほかの図形の下に隠れた図形などです。最後は、ファイルを開いて目で確かめるしかありません。

ScrubDrop でできること

ScrubDrop は、.docx・.xlsx・.pptx をブラウザーの中で読み(アップロードはしません)、ここに挙げた種類に加えて、編集セッションの識別子や画像のメタデータ、知らない拡張データを一覧にします。一覧は無料です。白い文字やごく小さい文字、印刷範囲の外のセルは、示すだけで取り除きません。Mac でも同じように動きます。

取り除くときは、必要と分かっている部品からファイルを組み立て直し、別のパーサーで読み直して、選んだ種類のものが残っていないかと、見えている内容が変わっていないかを確かめます。確認に通らないファイルはダウンロードできません。無料版ではプロパティ、コメント、変更履歴(承諾)を 1 回に 1 ファイル取り除けます。非表示のシートやノート、スライド外のものなどの取り除き、変更履歴を元に戻すこと、複数ファイルの一括処理は ScrubDrop Pro の機能です。

ScrubDrop は、見えている文字が機密かどうかは判断せず、画像の中の文字も読みません。再確認は強い手がかりですが、約束ではありません。送る前に、できたファイルを開いて確かめてください。

よくある質問

ドキュメント検査はどこにありますか?

Windows 版の Word・Excel・PowerPoint では、[ファイル]タブの[情報]から[問題のチェック]を選び、[ドキュメント検査]を選びます。Microsoft は、削除したデータは元に戻せないことがあるので、元のファイルのコピーで使うよう勧めています。

Mac の Word にドキュメント検査はありますか?

ありません。Microsoft の「ドキュメントの検査」のページは、Word for Mac にはドキュメント インスペクターがないと書き、[ファイル]メニューの[プロパティ]でプロパティを手で確かめる方法を案内しています。

ドキュメント検査をすれば、Excel の隠れたデータはすべて消えますか?

消えません。Microsoft の説明によると、外部リンク、埋め込みファイル、マクロ、ピボットテーブルなどのキャッシュされたデータは、検出だけして削除しません。非表示の列にある図形や、ほかのオブジェクトに覆われたオブジェクトは検出もされません。

送る前に、ファイルの中にあるものを一覧で確かめてください。無料版は 1 回に 1 ファイルで、隠れたデータはすべての種類を一覧にし、プロパティ・コメント・変更履歴を取り除きます。構造にかかわる種類の取り除きと複数ファイルの一括処理は ScrubDrop Pro の機能です。ファイルを確認。