Word・PowerPoint に貼った写真の Exif:画像ファイルに残ることがある撮影地・機種・日時
最終更新日:2026 年 10 月 28 日
要点:Word の文書や PowerPoint のスライドに挿入した写真は、.docx や .pptx の中の word/media や ppt/media のようなフォルダーに、画像ファイルとして保存されます。スマートフォンやカメラは、写真のファイルに詳細をメタデータとして書き込むことがあります(Exif はその通称です)。Apple の iPhone のガイドが写真について示す詳細には、撮影日時、撮影地、撮影に使ったデバイス、レンズやシャッター速度などのカメラのメタデータがあります。画像の解像度・圧縮・ドキュメント検査についてこの記事のために確認した Microsoft のページは、Office がそれらを残すとも消すとも書いていないので、どちらとも決めつけないでください。撮影地などの詳細は貼る前に写真から外し、送る写しの画像を確かめます。
この記事は、写真を文書やスライドに入れて人に渡す人のためのものです。スマートフォンで撮った写真を貼った現場の報告書、催しの写真を並べたスライド、自宅で撮った写真を使った物件資料や作品見本のような場面です。扱うのは、写真に写っているものではなく、画像ファイルの中に保存された詳細です。縮小版・写真の縮小画像・トリミングした画像の記事は、写真のファイルが自分の中に持てるものを説明しています。その中身が Office の保存した写しにまだあるかどうかは、ここで確認した Microsoft のページが書いていないことなので、この記事は確かめるように勧めます。近い種類の残りものはほかの記事にあります。JPEG の中に入っている縮小画像とトリミングで隠した部分は上の記事に、それらがファイルを大きくする手がかりは中身のわりにファイルが大きい記事にあります。Excel のブックに入れた画像も同じで、xl/media に保存されます。
写真が絵のほかに持てるもの
Apple の iPhone ユーザガイドは Exif という言葉を使いませんが、写真がどんな詳細を持てるかを示しています。ページ「iPhoneで写真やビデオの情報を表示する」は、写真アプリで「写真やビデオに関する保存済みのメタデータ情報」を見られると書き、表示される詳細として「写真やビデオの撮影に使用されたデバイス」「写真またはビデオの撮影日時」「レンズ、シャッター速度、ファイルサイズなどのカメラのメタデータ」「写真の撮影地」を挙げています。この一覧の中のアルバムや共有した人のように、ファイルではなく写真ライブラリの情報もあります。詳細が写真と一緒に渡ることを書いているのは、ページ「iPhoneで写真やビデオを共有する」のほうです。「写真やビデオを共有すると、写真やビデオに関連する日付、時刻、場所、デバイス、キャプションなどのメタデータを共有することになります。」
自宅や取引先、学校で撮った写真に保存された撮影地は、文書そのものより多くを語ることがあります。日時は文書の説明と食い違うことがあり、デバイスやカメラの機種は、何で撮ったかを示します。どれもページやスライドには見えません。Word や PowerPoint が表示するのは絵で、その詳細ではありません。
.docx や .pptx の中で写真が入る場所
| ファイル | パッケージの中のフォルダー | どのページ・スライド・シートが使うかを記すところ |
|---|---|---|
| Word(.docx) | word/media | word/_rels/document.xml.rels、ヘッダーとフッターの _rels のファイル |
| PowerPoint(.pptx) | ppt/media | スライド、レイアウト、マスターそれぞれの _rels のファイル |
| Excel(.xlsx) | xl/media | xl/drawings/_rels |
Office のファイルは、部品を詰めた ZIP のパッケージです。ページやスライドの文字は XML の部品にあり、画像はそれぞれ別の部品、つまり JPEG や PNG などの画像ファイルで、XML がそれを指しています。Exif などの詳細はその画像ファイルの中にあるので、画像ファイル自体がそれを除いて書き直されない限り、文書と一緒に渡ります。ヘッダー、スライド マスター、レイアウトの画像も、いま見ているスライドに出ていなくても保存されています。
Microsoft のページが書いていること、書いていないこと
Microsoft のページ「Microsoft Office で画像のファイル サイズを小さくする」は、圧縮オプションは「ファイル サイズと画像サイズの両方を小さくします」と書き、「画像の編集データをすべて削除する」の項で「画像に加えた変更に関するすべての情報がファイルに保存されます。」と書き、[編集データの破棄]をオンにすると削除できるとしています。ページ「Office に画像を挿入するための既定の解像度を変更する」は、[高忠実度]を選ぶと「ドキュメントキャンバスのサイズを超えない限り画像が圧縮されず」、「PowerPoint 2016 以降のバージョンでは、既定の画像解像度は既に高忠実度に設定されています。」と書いています。この 2 つのページも、「画像の圧縮を無効にする」のページも、画像を挿入したり圧縮したりしたときに写真の Exif や撮影地、カメラの詳細がどうなるかは書いていません。
Microsoft のドキュメント検査のページは、Word と PowerPoint の一覧で画像のメタデータに触れていません。ドキュメント検査が扱うもの、扱わないものはドキュメント検査と ScrubDrop の記事にあります。ここで確認した Microsoft のページのどれも、Office の設定で写真の撮影地が消えるとは書いていません。画像そのものを確かめるまでは、写真の詳細は残っているものとして扱ってください。
写真を貼る前に
- 写真の詳細が問題になるかを考えます。自宅や取引先の撮影地、日時、デバイスの機種です。
- お使いの写真アプリや編集アプリで、撮影地などの詳細を外した写真の写しを作り、その写しの詳細を見て消えたことを確かめます。iPhone では、Apple の共有のページが、「『互換性優先』をタップすると、ファイルはJPEGまたはMOVに変換される可能性があります。」と書いています。変換したファイルは新しいファイルなので、その詳細も見てください。
- できれば、トリミングや編集は貼る前に済ませ、切り取った部分がファイルに入らないようにします。
- 元の写真ではなく、その写しを挿入します。
.docx や .pptx の画像を確かめる
- ファイルの写しを作り、拡張子を .zip に変えて展開します。
word/media、ppt/media、xl/mediaを開きます。文書の画像は 1 つずつここにファイルとしてあり、image1.jpegやimage2.pngのような名前です。- それぞれの画像を詳細を表示できるアプリで開き、撮影地、デバイスやカメラの機種、日時、作成者、説明がないかを見ます。
- 覚えている画像だけでなく、フォルダーの画像をすべて見ます。ヘッダー、スライド マスター、レイアウトの画像や、後で非表示にしたスライドの画像もここにあることがあります。
- 送りたくない詳細を持つ画像があれば、文書の中でそれを詳細のない写しに差し替えて保存し、もう一度確かめます。
ScrubDrop がすること
ScrubDrop は .docx・.xlsx・.pptx をブラウザーの中で読み、ファイルはアップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、メタデータなど取り除く部分を持つ画像を数え、そのいくつかに見つけたものを添えて示します(たとえば APP1(Exif) や、コメントの COM)。ほかの扱う種類も一緒に示します。無料版が取り除くのはプロパティ、コメント、変更履歴で、画像はそのまま残します。画像のメタデータを取り除くのは ScrubDrop Pro です。JPEG では Exif と XMP、コメント、そのほかのアプリケーションのセグメント、画像の終わりの後のデータを取り除き、JFIF のヘッダー(その中の縮小画像は除きます)、Adobe の色のセグメント、カラー プロファイルだけを、それぞれの欄から組み立て直して残します(プロファイルは色のデータだけを残します)。PNG では文字と時刻のチャンクと、絵のチャンクの一覧に無いチャンクを、GIF ではコメントと要らないブロックを、SVG ではメタデータ・タイトル・説明を取り除きます。
画素は変えません。ScrubDrop は画像を圧縮し直したり、大きさを変えたり、回転したりせず、トリミングで隠した部分も消しません。TIFF、BMP、EMF、WMF、HD Photo(JPEG XR)、HEIC、WebP の画像はそのまま残し、ファイルを掃除するときに確認していないものとして示します。そのほかの形式の画像もそのまま残します(扱わないもの)。画像が壊れていたり、ScrubDrop の知らない部分を使っていたりするときは、その理由とともに一覧にし、推測せずに取り除きを止めてメッセージを示します。画像のメタデータのチェックを外せばファイルのほかの部分は掃除できるので、その画像はご自身で差し替えてください。掃除したファイルは、ScrubDrop 自身とは別のパーサーで読み直し、掃除した画像に画像のメタデータが残っていないときだけ渡します。
よくある質問
Word や PowerPoint は、写真を挿入するときに撮影地を消しますか?
画像の解像度・圧縮・ドキュメント検査についてここで確認した Microsoft のページは、消すとは書いていません。写真は .docx や .pptx の中に画像ファイルとして保存されるので、そのファイルを確かめてください。写しを展開し、media のフォルダーの画像を見ます。
[図の圧縮]で Exif は消えますか?
Microsoft のページは、圧縮はファイル サイズと画像サイズを小さくすると書いていて、Exif や撮影地には触れていません。それで消えるとは考えず、貼る前に写真から外し、結果を確かめてください。
写真の撮影地は、文書の中で見られますか?
ページやスライドの上では見られません。Word や PowerPoint が表示するのは絵で、ここで確認した Microsoft のページは、画像に保存された詳細を見る方法を書いていません。展開した写しから画像ファイルを取り出して詳細を表示できるアプリで開くか、画像のメタデータを一覧にする道具でファイルを確かめてください。
出典:このページからリンクした Apple と Microsoft のページは 2026 年 10 月 28 日に確認しました。ScrubDrop は Apple とも Microsoft とも提携していません。
どの画像がメタデータを持っているかを確かめてください。ブラウザーの中で動き、アップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、ScrubDrop が扱う種類のうち見つけたものはすべて一覧にし、プロパティ・コメント・変更履歴を取り除きます。ファイルを確認