Office ファイルの縮小版・写真の縮小画像・トリミングした画像に残る、消したはずの内容
最終更新日:2026 年 10 月 19 日
要点:Office のファイルは、ページとは別に、絵の形で内容を持つことがあります。保存したときに作られる最初のページの縮小版(docProps/thumbnail)、写真の中に入っている撮影時の縮小画像、トリミングで見えなくしただけの画像の外側です。どれも、本文を直した後でも前の内容を映していることがあります。トリミングした部分は、Microsoft もファイルに残ると書いています。送る前に、縮小版の部品があるか、写真のトリミングで隠した部分をファイルから削除したかを確かめてください。
内容が絵として残る場所
| 場所 | 何が映っているか | ファイルの中 |
|---|---|---|
| ファイルの縮小版 | 最後に縮小版を作ったときの最初のページやスライド | docProps/thumbnail.jpeg など、パッケージの縮小版のリレーションシップが指す部品 |
| 写真の中の縮小画像 | 撮影したときの写真の小さな版。あとで写真を加工しても元のままのことがある | 貼った画像(word/media/ など)の中の Exif の部分 |
| トリミングした画像の外側 | トリミングで隠した部分を含む、元の写真全体 | 貼った画像そのもの。トリミングは表示の範囲を決めるだけ |
ファイルの縮小版
Word の設定の仕様(ISO/IEC 29500-1 §17.15.1.75 savePreviewPicture、Microsoft のOpen XML SDK のリファレンスに引用、英語)は、この要素を、保存するときに文書の最初のページの内容から文書の縮小版の部品を作るかどうかの指定と説明しています。Excel と PowerPoint のファイルも、同じ形の縮小版を持つことがあります。
縮小版を保存する設定は、Microsoft の古いブログの記事(Office 2007 のころ、英語)によると、[詳細プロパティ]の[ファイルの概要]タブのチェック ボックスです。同じ記事は、縮小版を保存すると、Windows のエクスプローラーや[開く]のダイアログで中アイコン以上の表示にしたときに、文書の始めの小さな絵が見えると書いています。今の版の画面の名前や、Mac の Finder や Quick Look、エクスプローラーのプレビュー ウィンドウが何を使って表示するかは、Microsoft と Apple のページでは確かめられませんでした。
縮小版には、最後にその縮小版が作られたときの内容が映っています。保存したときに作り直されるかは、アプリや設定によります。本文を書き換えても、ある縮小版を作り直しも削除もせずに残す道具(変換や一括処理の道具、プログラムでの書き換えなど)を使うと、変える前の最初のページが縮小版に残ります。保存し直しただけで安心せず、縮小版の中身を確かめてください。たとえば、表紙に書いてあった名前を別の道具で消した後も、縮小版には名前が映っている、ということが起こりえます。
写真の中の縮小画像
デジタル カメラやスマートフォンの写真は、Exif という撮影情報の中に、写真の小さな版を持つことがあります。写真をほかのアプリで切り抜いたり塗りつぶしたりしても、この小さな版が作り直されないと、加工する前の写真が残ります。撮影の日時や場所の情報と同じ部分に入っているので、画像のメタデータを取り除けば一緒に消えます。
トリミングした画像
Microsoft の「Office で図をトリミングする」は、「画像のトリミングされた部分はファイルから削除されず、他の人に見られる可能性があります。」と書いています。トリミングは、どこを見せるかを決めるだけで、画像そのものは元のままです。消すには、Windows では[画像の圧縮]、Mac では[図の圧縮]を選び、[図のトリミング部分を削除する]をオンにします。
ドキュメント検査の扱い
Microsoft のドキュメント検査のページの項目には、ファイルの縮小版、写真の中の縮小画像、トリミングした部分は挙がっていませんでした。ドキュメント検査を実行した後も、下の手順で確かめてください。
確かめる手順
- ファイルの写しの拡張子を .zip に変えて開き、
docPropsのフォルダーにthumbnailという名前のファイルがあるかを見ます。あれば、開いて何が映っているかを見ます。 - 縮小版が要らなければ、[詳細プロパティ]の[ファイルの概要]で縮小版を保存する設定を外して保存し直すか、縮小版を取り除く道具を使います。保存し直したら、もう一度 zip の中を見ます。
- 貼った写真のうち、トリミングしたものを選び、[画像の圧縮]で[図のトリミング部分を削除する]をオンにして保存します。
- 写真は、できれば貼る前に撮影情報を消しておきます。貼った後なら、画像のメタデータを取り除く道具を使います。
- 最後に、ファイルを開いて最初のページと写真を見ます。見えているものは、相手に見えます。
ScrubDrop がすること
ScrubDrop は .docx・.xlsx・.pptx をブラウザーの中で読み、ファイルはアップロードしません。ファイルの縮小版の部品は文書のプロパティとして扱い、プロパティを取り除くと一緒に取り除きます。これは無料版でできます(1 回に 1 ファイル)。合成したファイルで確かめたところ、プロパティの取り除きのチェックを外して処理すると縮小版は残りました。ほかのものを取り除くときも、縮小版が要らなければプロパティを選んでください。写真の中の Exif(縮小画像を含む)などの画像のメタデータは、見つけて無料で表示し、取り除くのは ScrubDrop Pro です。トリミングで隠した部分は取り除かないので、Office の[画像の圧縮]で消してください。結果は書いたものとは別のソフトでもう一度読み直し、通らなかったファイルは出しません。
よくある質問
縮小版には、いつの内容が映っていますか?
最後にその縮小版が作られたときの、最初のページやスライドです。保存したときに作り直されるかはアプリや設定によるので、縮小版を作り直さない道具でファイルを変えると、変える前の内容が映ったまま残ることがあります。送る前に、縮小版の部品があるか、何が映っているかを確かめてください。
写真をトリミングすれば、隠した部分は送られませんか?
送られます。Microsoft は「画像のトリミングされた部分はファイルから削除されず、他の人に見られる可能性があります。」と書いています。[画像の圧縮](Mac では[図の圧縮])で[図のトリミング部分を削除する]をオンにして保存してください。
ScrubDrop は縮小版を消しますか?
ファイルの縮小版の部品は文書のプロパティとして扱い、プロパティを取り除くと一緒に取り除きます。これは無料版でできます。プロパティの取り除きのチェックを外して処理すると縮小版は残るので、その場合は中身を確かめてください。写真の中の縮小画像は画像のメタデータとして ScrubDrop Pro が取り除きます。トリミングで隠した部分は取り除きません。
出典:このページからリンクした Microsoft のページは 2026 年 10 月 19 日に確認しました。ScrubDrop の縮小版の扱いは、同じ日に合成したファイルで確かめました。
送る前に、ファイルの中の絵も見てください。ブラウザーの中で動き、アップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、見つけた隠れたデータを対応する種類について一覧にし、プロパティ・コメントを取り除き、変更履歴は承諾して取り除きます。ファイルを確認