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Excel のグラフ:グラフが保存する値、残る非表示の行とフィルターで外した系列、ほかのブックへの参照

最終更新日:2026 年 10 月 28 日

要点:Excel のグラフは、系列ごとにたいてい 2 つのものを持っています。グラフにするセルへの参照と、グラフが最後に表示した値の写しで、写しはファイルの中のグラフ自身の部品に保存されます。グラフに出さないために非表示にした行や列は、ブックにも、グラフが参照する範囲の中にも残っていて、ほとんどのグラフの種類では[データの選択]の 1 つのオプションでグラフに戻ります。グラフ フィルターでオフにした系列は削除されていません。ファイルはそれを系列のまま丸ごと持っていて、そこには系列の名前、参照、値が入りえます。グラフのタイトルはセルにリンクでき、系列やタイトルがほかのブックを読んでいると、そのブックの名前がファイルに残ります。グラフごとに[データの選択]とグラフ フィルターを開き、系列とタイトルを数式バーで見て、送る写しを確かめてください。

この記事はブックの中のグラフについて書きます。PowerPoint のグラフと、それと一緒に埋め込まれるブックはPowerPoint のグラフと埋め込み Excel の記事に、非表示のシートは非表示シートの記事に、ほかのブックへのリンクが持つパスはExcel に残るフォルダーのパスの記事に、ピボットグラフのもとになるキャッシュはピボットテーブルのキャッシュの記事にあります。非表示の行と列のセルそのものは非表示の行・列・セルの記事(英語)にあります。

この記事が引く Microsoft の日本語のページは、どれも機械翻訳です(ページの ms.translationtype が MT)。ファイル形式の規格 ISO/IEC 29500-1(第 1 版)の文は、それを載せている Microsoft の Open XML SDK のページの日本語の訳から引きます。日本語のページが無い文は英語のページから引き、(英語)と書きます。[]の名前は引いたページの訳のとおりで、お使いの Excel の画面の表記とは異なることがあります。

グラフは参照と値の写しを持っている

Microsoft の Open XML のドキュメントが載せている規格は、系列の部分を説明しています。系列の数式の要素については「この要素は、このグラフに含まれるデータのソースへの参照を指定します。」と書き、その形を「このリファレンスは、書籍、シート、セル参照、または書籍、省略可能なシート、定義された名前参照の形式です。」と説明しています(Formula。「書籍」は原文の book の訳で、ブックのことです)。参照の隣には写しがあります。数値の参照は「この要素は、最後に使用された値のキャッシュを持つ数値データへの参照を指定します。」(NumberReference)、数値のキャッシュは「この要素は、系列のグラフに表示される最後のデータを指定します。」(NumberingCache)、文字列のキャッシュは「この要素は、グラフに使用される最後の文字列データを指定します。」(StringCache)と説明されています。

ですから、グラフが表示している数字、項目の名前、系列の名前は、ファイルに 2 回書かれています。セルの中と、グラフの中です。ブックを展開すれば、Excel を開かなくても、だれでもグラフごとの写しを読めます。

非表示の行と列は、グラフの範囲に残る

Microsoft のページ「グラフのデータを選択する」は、ヒントとして「グラフに特定の行または列のデータを取り込みたくない場合、単にワークシート上でそれらの行または列を非表示にするか、グラフを作成した後に必要なデータ要素を表示するためのグラフ フィルターを適用します。」と書いています。非表示にすると行はグラフから消えますが、ファイルからは消えません。Microsoft のページ「空のセル、Null (#N/A) 値、および非表示のワークシートのデータをグラフで表示する」は、「既定では、ワークシートの行や列に隠れているデータはグラフに表示されず、空のセルや null 値は隙間として表示されます。」、「ほとんどのグラフの種類では、非表示のデータをグラフに表示できます。」と書き、[データの選択]→[非表示および空白のセル]で「Excel で非表示のデータをプロットする必要がある場合は、[非表示の行と列のデータを表示する] をクリックします。」としています。ファイルの中でこれに当たるのは、名前と説明から見て、グラフの plotVisOnly です。規格は「この要素は、グラフに表示されるセルのみをプロットすることを指定します。」と書いています(PlotVisibleOnly。英語の原文は "only visible cells"、つまり表示されているセルです)。

セルそのものは非表示の行に残り、グラフの参照もそれを含んだままなので、ブックを受け取った人はだれでも、行を再表示するか、このオプションをオンにできます。人、取引先、数字をグラフから外すために行を非表示にするのは、見え方を変える方法で、データをファイルから取り除く方法ではありません。グラフだけを渡したいときは、図(画像)や PDF にして送ります。ドキュメント検査のページも、見つけても取り除かない項目について「手動で削除するか、非表示データがない項目 (静的画像など) に置き換えてください。」と書いています。PowerPoint や Word にグラフのまま貼り付けると、ブックが一緒に入るかリンクが残ることがあります(PowerPoint のグラフと埋め込み Excel の記事)。PDF が持つメタデータはPDF に書き出すときのメタデータの記事にあります。

ドキュメント検査は非表示の行と列を見つけて取り除けます(テーブルのヘッダー、リストのヘッダー、ピボットテーブルの一部である行と列は除く)が、Microsoft のドキュメント検査のページは「ブックの非表示の行または列にデータが含まれる場合、それを削除すると、ブック内の計算または数式の結果が変わることがあります。」と注意しています。同じページは「ドキュメント検査では、非表示の列に含まれている図形、グラフ、コントロール、Microsoft ActiveX オブジェクトおよびコントロール、画像、または SmartArt グラフィックは検出されません。」とも書いているので、非表示の列に置いたグラフは、この方法では見つかりません。

フィルターで外した系列は、ファイルに残っている

Microsoft のページ「グラフのデータ系列を変更する」は、グラフ フィルターについて「[値] タブで、表示または非表示にする系列またはカテゴリのオン/オフを切り替えます。」と書いています。系列をオフにすると、その系列は非表示になります。Office がグラフに加える要素を説明する Microsoft の Open XML SDK のドキュメント(ページの表記では O15 の要素で、節 2.3.41 の文を載せています)は、横棒・縦棒グラフでそうした系列を入れる要素を "specifies a chart bar series ... that has been filtered from the chart"(グラフからフィルターで外された棒グラフの系列を指定する)と説明し、その 1 つの子が系列そのものだとしています(filteredBarSeries(英語)。日本語の版はありません)。円グラフにも専用の要素があります(filteredPieSeries(英語))。グラフからフィルターで外した系列は系列のまま丸ごと残るので、系列の名前、セルへの参照、保存された値など、それが持っていたものはファイルに残ります。

系列の削除は別です。同じページは「データ系列を削除すると、グラフから削除されます。グラフ フィルターを使って再度表示することはできません。」と書いています。ブックと一緒に出したくない系列は、フィルターで外すのではなく[データの選択]で開く[データ ソースの選択]で削除し、その系列が読んでいたセルをどうするかは別に決めてください。

セルにリンクしたタイトルとラベル

Microsoft のページ「グラフのタイトル、ラベル、またはテキスト ボックスをワークシートのセルにリンクする」は、タイトルを選んで数式バーに等号 (=) を入力し、セルを選ぶ手順を書き、「ワークシート セルへの参照を入力することもできます。」として、シート名の後に感嘆符を付ける例に Sheet1!F2 を挙げています。するとタイトルはセルの文字を表示し、グラフは参照と文字の写しを持ちます。非表示のシートのセルにリンクしたタイトルは、読む人には見えないシートの文字を表示し、それがどのシートかも示します。

ほかのブックを読むグラフ

系列やタイトルは、ほかのブックを指すことができます。ブック全体でそうしたリンクを見つける方法と、そのパスがフォルダーやユーザー名について示しうることは、上でリンクしたフォルダーのパスの記事にあります。グラフについては、Microsoft のページ「ブックのリンクを管理する」が 2 つの確かめ方を挙げています。タイトルは「確認するグラフのグラフ タイトルをクリックします。」とし、数式バーで [Budget.xls] のような別のブックへの参照を探します。系列は、[グラフ要素]ボックスで確かめる系列を選び、「数式バー で、SERIES 関数の [Budget.xls] などの別のブックへの参照を探します。」とあります。ドキュメント検査のページは、見つけても取り除かない外部リンクの場所に「グラフ タイトル」と「グラフのデータ系列」を挙げています。

それぞれがファイルのどこにあるか

Excel のブックがグラフのデータを持つ場所
もの.xlsx の中の場所分かること
系列の参照c:numRef か c:strRef の中の c:f。グラフの部品(ふつうは xl/charts/chart1.xml)にあり、シートからは描画を通してたどるグラフが読むシートとセル、または名前。ほかのブックを名指しする参照
保存された値c:numCache と c:strCache。それぞれの c:pt の c:vグラフが最後に表示した数字、項目の名前、系列の名前
グラフに出す非表示のセルval="0" の c:plotVisOnlyグラフが非表示の行と列もプロットすること
フィルターで外した系列c:barChart のようなグラフのグループの拡張(c:ext)の中の、c15:filteredBarSeries のような要素系列の名前、参照、値
リンクしたタイトルc:tx に c:strRef を持つ c:titleタイトルが読むセルと、その文字の写し

Excel でグラフを確かめる

  1. 写しで作業します。グラフごとに、データ系列を変更するページのとおりグラフを右クリックして[データの選択]を選びます。[凡例項目 (系列)]の項目と、それぞれの範囲を読み、[編集]で名前と値を見ます。
  2. 同じダイアログ ボックスで[非表示および空白のセル]を選び、[非表示の行と列のデータを表示する]がオンかどうかを見ます。そのあと、各グラフの範囲の中の行と列を再表示して読みます。
  3. グラフの横の[グラフ フィルター]ボタンを選び、[値]タブでオフになっている系列を探します(この記事はオフにした系列だけを扱います。オフにしたカテゴリについてファイルが何を持つかは、ここでは書いていません)。送るつもりのない系列は、フィルターで外すのではなく、[データの選択]で開く[データ ソースの選択]ダイアログ ボックスで削除します。
  4. グラフの各タイトル、データ ラベル、テキスト ボックスと、各系列をクリックして、数式バーを読みます。思っていないシートの名前や、角かっこで囲んだブックの名前が無いかを見ます。
  5. [ブックのリンク]ウィンドウを開いて、ファイルがリンクしているブックを見ます。ブックのリンクを管理するページは「[ブックのリンク] ウィンドウを開くには、[データ>クエリと接続]>[ブック リンク] を選択します。」と書いています。
  6. Microsoft のページのとおり、写しでドキュメント検査を実行し、外部リンクについて表示されたものを読みます。

ファイルの写しで確かめる

  1. 写しを作り、拡張子を .zip に変えて展開します。
  2. xl/charts/ のグラフの部品をそれぞれ開き、c:f を探して参照を、c:v を探して保存された値と名前を読みます。
  3. 同じ部品で plotVisOnly と filtered を探します。
  4. xl/externalLinks/ で、ファイルがリンクしているブックと、その隣の関係(リレーションシップ)にあるパスを読みます。
  5. この方法で何も見つからなくても、分かるのはこの検索で見つからなかったことだけで、ほかに何も無いとは言えません。

ScrubDrop がすること

ScrubDrop はファイルをブラウザーの中で読み、ファイルはアップロードしません。残すシートの表示されているセルを読むグラフは、内容として扱います。グラフも、その参照と保存された値も残し、一覧には出しません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、扱う種類の隠れたデータを一覧にし、文書のプロパティとコメントを取り除き、変更履歴は承諾して取り除きます。一覧には、「隠れたシート・行・列・スライド・図形・文字」の項目に英語の「chart series from a hidden sheet」と「chart points from hidden cells」が、「他のファイルへのリンク」の項目に「chart series from another workbook」が、それぞれ見つけた参照と一緒に出ます。非表示のシート・行・列と、ほかのファイルへのリンクを取り除くのは ScrubDrop Pro です。

ScrubDrop Pro がグラフの読む非表示のシートやほかのファイルへのリンクを取り除くときは、グラフの参照を、グラフに保存されている値(最後に表示した値の写し)に置き換えます。写しのグラフの見た目は同じですが、その系列はもうセルの値に連動しません。それらから読んでいたタイトルや系列の名前は文字を保ちます。グラフの範囲に入る非表示の行や列のデータを取り除くときは、それらのセルの値をグラフの保存された写しからも外し、グラフは表示されているセルの値を、やはり参照の代わりに持ちます。そうしたグラフは、送る前に写しで見てください。グラフのデータが ScrubDrop の分解できない形のとき、タイトルやラベルが空になるとき、グラフが非表示のセルをプロットする設定のときは、ファイルを書き出さず、日本語の画面では「グラフが、隠れているシート・行・列のデータを読んでいて、それを除くと表示を保てません。Excel で開いて保存し直すか、隠れているもののチェックを外してください。」と表示し、続く英語の詳細で理由を示します。たとえば非表示のセルをプロットするグラフでは「A chart is set to plot hidden cells (…), so their values are visible in it. Removing them would change the chart.」です。参照の代わりに残す保存された値がグラフに無いときも、同じように書き出しません。ほかのブックを読むグラフのときも日本語の文は上と同じ(隠れているシートなどについての文)なので、理由は続く英語の詳細で見てください。

グラフ フィルターで外した系列は、どちらの版でも写しに書きません。ScrubDrop は、それを「ScrubDrop が残さない部品とマークアップ(既知でない拡張、PowerPoint の編集の記録、アドイン)」の項目に、グラフの部品の拡張として一覧に出します。写しでは、グラフ フィルターでその系列を戻すことはできません。結果は別のパーサーで読み直し、通らなかったファイルは渡しません。

よくある質問

グラフに出ないように行を非表示にしたら、受け取った人に見えますか?

見ようとすれば見えます。行はブックにも、グラフの範囲の中にも残っていて、だれでも再表示するか、[データの選択]→[非表示および空白のセル]で[非表示の行と列のデータを表示する]をオンにできます。出したくないデータは削除するか、グラフを図(画像)や PDF にして送ってください。PowerPoint や Word にグラフのまま貼り付けると、ブックが一緒に入るかリンクが残ることがあります。

グラフ フィルターで系列をオフにすると、ファイルから消えますか?

消えません。フィルターで外した系列は系列のままグラフの中に残り、名前、参照、値も持ちうるので、もう一度表示できます。グラフから取り除くには、[データの選択]で開く[データ ソースの選択]ダイアログ ボックスで削除してください。

ドキュメント検査は、グラフのほかのブックへのリンクを取り除きますか?

取り除きません。Microsoft は、ドキュメント検査が見つけても取り除かない外部リンクの場所に、グラフ タイトルとグラフのデータ系列を挙げています。数式バーと[ブックのリンク]ウィンドウで見つけ、写しで自分で変えるか取り除いてください。

出典:このページからリンクした Microsoft のページは 2026 年 10 月 28 日に確認しました。ScrubDrop は Microsoft と提携していません。

.xlsx が持つ非表示のシート・非表示の行・ほかのファイルへのリンクを確かめてください。ブラウザーの中で動き、アップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、ScrubDrop が扱う種類のうち見つけたものはすべて一覧にし、プロパティ・コメントを取り除き、変更履歴は承諾して取り除きます。ファイルを確認