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Excel に残るフォルダーのパス:リンク・ハイパーリンク・データ接続・保存先の見つけ方と消し方

最終更新日:2026 年 10 月 16 日

短い答え:Excel のブックには、C:\Users\(ユーザー名)\… や \\(サーバー名)\(共有フォルダー名)\… のようなパスが、いくつもの場所に残ります。他のブックを読む数式のほかに、ファイルへのハイパーリンク、データ接続、ブックを保存したフォルダー、プリンターの設定です。多くは作成者や会社名とは別の場所にあるので、[ファイル]→[情報]のプロパティの欄を消しただけでは残ります。

他のブックを読む数式(外部参照)のリンクの解除の手順は、Excel の個人情報を送る前に取り除く手順の「4. 他のブックへのリンク」にまとめています。この記事は、そのほかにパスが残る場所を扱います。

プロパティの個人情報とパスは、別の場所にある

.xlsx の中身は、部品(パーツ)に分かれた ZIP です。作成者・最終更新者は docProps/core.xml に、会社名は docProps/app.xml に入っています。これが「文書のプロパティ」で、[ファイル]→[情報]の画面に出る情報です。

パスは、ブックの中の別の部品にあります。他のブックへのリンクは xl/externalLinks の中に、ファイルへのハイパーリンクはワークシートの部品からのリンク先として、データ接続は xl/connections.xml に入ります。だから、[ファイル]→[情報]で作成者などの欄を消してもこれらのパスは残り、パスを消しても作成者などは残ります(保存したフォルダーの場所・プリンターのパス・Web ページの発行先は、下の 3 のとおりドキュメント検査が「ドキュメントのプロパティと個人情報」として扱います)。部品と属性の名前は、形式を定めた公開の仕様 ECMA-376 と [MS-XLSX] の absPath によるものです。パスには、ユーザー名・部署名・顧客名の付いた共有フォルダー名が入ることが多く、プロパティの作成者名と同じくらい多くを語ります。

1. ファイルへのハイパーリンク

セルや図形に付けたハイパーリンクは、Web のページだけでなく、手元のファイルやフォルダーも指せます。Microsoft のページ「Excel でリンクを操作する」には、HYPERLINK 関数でドライブ上のファイルを指す例もあります。

消し方は同じページのとおりです。リンクだけを消して文字を残すなら、セルを右クリックして[リンクの削除]、文字ごと消すなら[数式と値のクリア]です。HYPERLINK 関数で作ったリンクは、パスが数式の中に書かれているか、数式が参照するセルや名前に入っています(Microsoft のHYPERLINK 関数のページには、セルを参照する例もあります)。数式を直すか値に置き換え、参照先のセルや名前も確かめます。

2. データ接続

別のブックやデータベースからデータを取り込む表は、接続の情報をブックに持ちます。Microsoft のページ「外部データへの接続を作成、編集、および管理する」は、データ接続を「外部データ ソースの検索、ログイン、クエリ、およびアクセス方法を説明する一連の情報」と説明し、その情報はブックに格納できるとしています。取り込み元のファイルのパスや、サーバーの名前が入ります。

接続は[データ]→[クエリと接続]のウィンドウの[接続]タブに並び、同じページのとおり「接続を右クリックして、使用可能なコマンドを表示します。」そこから削除します。以前の版の[ブックの接続]ダイアログでは、「ブックから削除する 1 つ以上の接続を選択し、[削除] をクリックします。」同じページは削除について注意を 2 つ挙げています。一つは、接続を削除しても「オブジェクトやデータはブックから削除されません」という点、もう一つは「データ ソースへの接続が切断されるので、数式の結果が変わったり、他の Excel 機能での問題が発生したりするなど、予期しない結果が起こることがあります」という点です。写しで作業してください。

3. 保存したフォルダー・プリンター・Web 発行先

ブックを保存したフォルダーの場所や、印刷に使ったプリンターの情報も、ブックに残ることがあります。Microsoft のドキュメント検査のページは、Excel の「ドキュメントのプロパティと個人情報」に、ドキュメントの場所、プリンター パスの情報、Web ページを発行するためのファイル パス、アクティブでない外部データ接続を含めています。ドキュメントの場所については「既存のドキュメントの場所がファイルからクリーンアップされます。」とあり、続けて「Excel を終了してファイルをもう一度開くまで、保存中にドキュメントの場所がファイルに追加されません。」と書いています。開き直して保存すると、また入るということです。送る直前の写しで確かめてください。

Windows の Excel では、[ファイル]→[情報]→[問題のチェック]→[ドキュメント検査]で、これらをプロパティと一緒に取り除けます。検査は写しに対して行ってください。

ドキュメント検査が取り除かないもの

同じページは、他のブックへのリンク(外部リンク)を「検出しても削除できない」項目に挙げ、理由を「ブックが正しく動作しなくなる可能性がある」ためと説明しています。外部参照は、セル・名前・オブジェクト・グラフのタイトルや系列にあることも書いています。ファイルへのハイパーリンクと、使っている(アクティブな)データ接続は、検査の項目の説明に出てきません。上の 1・2 の手順で、自分で消してください。

自分で確かめる手順

  1. .xlsx の写しを作り、拡張子を .zip に変えて展開します。
  2. xl/externalLinks/_rels の中のファイルを開き、Target= のあとを見ると、リンク先のブックのパスが分かります。
  3. xl/worksheets/_rels の中のファイルで TargetMode="External" を探すと、ハイパーリンクの宛先が並びます。図形に付けたリンクは xl/drawings/_rels にあります。file: や C:\ などのドライブ名、\\ で始まるものは、ファイルへのリンクです。../ のような相対パスもファイルを指すことがありますが、どこを基準にするかで行き先が変わるので(Microsoft の「Excel でリンクを操作する」のページに相対リンクの説明があります)、ひとつずつ確かめてください。
  4. xl/connections.xml があれば、データ接続の情報です。
  5. xl/workbook.xml で absPath を探すと、保存したフォルダーのパスが見つかることがあります。

ここに挙げたのは見つけやすい例で、これで全部とは限りません。パスは数式の中にも書けるので、Excel の[検索と置換]で、検索する場所をブック全体・数式にして、.xl や \\、C:\Users を探すのも有効です。Microsoft の「ブックのリンクを管理する」のページも、リンクを探すのに「.xl」を検索するよう挙げています。

ScrubDrop でできること

ScrubDrop はブックをブラウザーの中で読み、アップロードしません。他のブックへのリンク、ファイルへのハイパーリンク(HYPERLINK 関数のものも)、データ接続を、プロパティと分けて一覧にします。保存したフォルダーのパスは、プロパティの一つとして一覧に出ます。一覧にするのは無料版でもできます。

無料版は、保存したフォルダーのパスや Web 発行先を含む文書のプロパティと、コメントを取り除きます。他のブックへのリンク・ファイルへのリンク・データ接続を取り除くのは ScrubDrop Pro の機能で、リンクを外したセルは表示していた値や文字を残します。ただし他のブックへのリンクを取り除くと、残るシートの数式はすべて最後に保存された値に置き換わり、ブックは再計算しなくなります。保存された値のない数式があれば、そのファイルは断ります。プリンターの設定の部品は、作り直したファイルに入れません。取り除いたあとは、書き出したものとは別のパーサーで読み直し、選んだ種類が残っていないかを確かめてから渡します。

セルに文字として打ち込んだパス(「保存先:\\…」のようなメモ)は内容なので、ScrubDrop は判断しません。ファイル名もそのままです。書き出したブックは、開いて確かめてから送ってください。

よくある質問

作成者などのプロパティを消せば、パスも消えますか?

消えないものがあります。作成者・最終更新者・会社名は文書のプロパティの部品にありますが、他のブックへのリンク・ファイルへのハイパーリンク・データ接続のパスは、ブックの中の別の部品にあります。[ファイル]→[情報]で作成者などの欄を消しても、それらは残ります。

ハイパーリンクを消すと、セルの文字も消えますか?

[リンクの削除]なら文字は残ります。Microsoft のページは、文字ごと消すときは[数式と値のクリア]を使うと書いています。HYPERLINK 関数で作ったリンクは、パスが数式の中か、数式が参照するセルや名前にあるので、数式を直すか値に置き換え、参照先も確かめます。

データ接続を削除すると、表のデータも消えますか?

消えません。Microsoft のページは、接続を削除しても「オブジェクトやデータはブックから削除されません」と書いています。ただしデータ ソースへの接続が切れるので、数式の結果が変わるなどの影響がありうるとも書いています。写しで作業してください。

出典:このページからリンクした Microsoft のページは 2026 年 10 月 16 日に確認しました。

送る前に、ブックに残るパスを一覧で確かめてください。ScrubDrop はブラウザーの中で読み、アップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、すべての種類を一覧にし、プロパティ・コメントを取り除きます。ファイルを確認