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PowerPoint の埋め込み動画・リンク動画に残るフルパスとユーザー名:見つけ方と消し方

最終更新日:2026 年 10 月 19 日

要点:ファイルにリンクして入れた動画・音声・画像は、中身の代わりに置き場所のパスをプレゼンテーションに記録します。パスが C:\Users\ の下や共有フォルダーなら、ユーザー名やフォルダーの名前もそのまま相手に渡ります。埋め込んだ動画にはパスの代わりに動画のファイルそのものが入り、そのファイルが持つ情報も一緒に入ります。[ファイル]→[情報]で置き場所を確かめ、要らない動画は削除し、要る動画は埋め込みで入れ直してから、保存した写しで確かめます。

この記事は、動画・音声・画像の置き場所に絞っています。発表者ノートやコメントは発表者ノートとコメントの記事に、非表示のスライドとスライドの外の図形は非表示スライドと隠れた図形の記事にまとめています。

パスはどこに残るか

.pptx の形式を定めた公開の仕様 ECMA-376(Office Open XML、英語)では、スライドの中の動画(a:videoFile)・音声(a:audioFile)・画像(a:blip)は、r:link という属性で、プレゼンテーションの外にあるファイルを指せます。指す先は、スライドごとの関係のファイル(ppt/slides/_rels/slide1.xml.rels など)に、TargetMode="External" の付いた参照として書かれ、その Target に置き場所が入ります。

動画が再生できなくなっても、パスは残ります。リンクが切れたかどうかと、パスがファイルに書かれているかどうかは別のことです。

リンクと埋め込みの違い

Microsoft のページ「コンピューターからビデオ ファイルを挿入して再生する」は、2 つの入れ方を次のように説明しています。「埋め込みビデオの挿入は便利ですが、プレゼンテーションのサイズが大きくなります。」「ビデオをリンクするとプレゼンテーションのサイズは小さいままですが、リンクが切れる可能性があります。」リンクで入れるのは、[ビデオの挿入]で[挿入]ボタンの横の下向き矢印から[ファイルにリンク]を選んだときです。

埋め込んだ動画は、動画のファイルそのものがプレゼンテーションの中(ppt/media のフォルダー)に入ります。パスは記録されませんが、動画のファイルは、それ自体の形式の中に情報を持てます。たとえば MP4 の元になった形式(ISO/IEC 14496-12)は、ファイルの中に作成日時と更新日時の欄を持っています。

見つけ方(Windows)

同じ Microsoft のページによれば、[ファイル]→[情報]の[メディアの互換性の最適化]の下に、プレゼンテーションの中のメディア ファイルが、リンクか埋め込みかを含めて表示されます。リンクした動画があるときは[表示]のリンクが出て、それを押すと「リンクされているファイルの保存場所を示すダイアログ ボックス」が開きます。

リンクしたグラフなどの外部のファイルは、[ファイル]→[情報]の右下、[関連ドキュメント]の[リンクの編集]で一覧にできます(上の「外部ファイルへの壊れたリンク」のページ)。[関連ドキュメント]が出ないときは、いったん保存すると表示されると同じページにあります。

ドキュメント検査は、ここでは頼れません。Microsoft のドキュメント検査のページの PowerPoint の項目には、リンクした動画や音声が挙がっていません。Mac の PowerPoint で同じ一覧が出るかを書いた Microsoft のページは見つけられなかったので、Mac では下の「自分で確かめる手順」を使ってください。

消し方

  1. 要らない動画は削除します。スライドの上で動画を選び、削除します。
  2. 要る動画は、埋め込みで入れ直します。上の Microsoft のページのとおり、[挿入]タブの[ビデオ]から[このデバイス]を選び、[挿入]で入れます。そのあと、リンクで入っていた古い動画を削除します。プレゼンテーションのサイズは大きくなります。
  3. ファイルを指すハイパーリンクは、相手が開ける場所を指すものに替えるか、削除します。
  4. リンクしたグラフやオブジェクトは、[リンクの編集]の[リンクの解除]で切れます。Microsoft のページは、解除すると「コンテンツは引き続きスライドに表示されますが、リンクされるのではなくプレゼンテーションに埋め込まれます」と書いています。
  5. 埋め込む動画の中の情報は、埋め込みに替えるだけでは取り除かれません。入れる前に、その動画の形式を扱える道具で確かめ、要らない情報を取り除いてください。
  6. 保存した写しで、下の手順を使って確かめます。

選択ウィンドウに出る図形の名前や代替テキストも、配る前に目を通してください。ファイル名を書いたままにしていると、そこから名前やフォルダーが分かることがあります。

ScrubDrop でできること

ScrubDrop は .pptx をブラウザーの中で読み、アップロードしません。リンクした動画・音声・画像の置き場所と、ファイルを指すハイパーリンクを、「ほかのファイルへのリンク」として、件数と、パスを含む短い例で示します。すべての参照先や長いパスの全体が画面に出るとは限らないので、一つずつの参照先は下の手順で確かめてください。一覧にするのは無料版でもできます。取り除くのは ScrubDrop Pro の機能です。リンクした動画の参照を取り除くと、その動画は再生されなくなり、スライドには動画の表紙の画像が残ります。取り除いたあとは、書き出したものとは別のパーサーで読み直し、選んだ種類が残っていないかを確かめてから渡します。

埋め込んだ動画と音声のファイルは、そのまま残し、中の情報は調べません。図形の名前や代替テキストも変えません。書き出すファイルの名前は元の名前に「-scrubbed」を付けたものなので、元のファイル名に入っている名前は残ります。書き出したファイルは、開いてから配ってください。

自分で確かめる手順

  1. .pptx の写しを作り、拡張子を .zip に変えて展開します。
  2. ppt/slides/_rels の中の .rels のファイルで TargetMode="External" を探します。見つかった参照の Target が、外を指す置き場所やアドレスです。ppt/slideLayouts/_rels と ppt/slideMasters/_rels も同じように探します。
  3. ppt/media のフォルダーに動画や音声のファイル(.mp4 など)があれば、埋め込んだメディアです。中の情報は、その形式を読める道具で確かめます。

よくある質問

リンクした動画のパスは、ドキュメント検査で消せますか?

Microsoft のドキュメント検査のページは、PowerPoint の検査の項目にリンクした動画や音声を挙げていません。[ファイル]→[情報]で置き場所を確かめ、動画を埋め込みに替えるか削除してください。

動画を埋め込めば、パスは残りませんか?

埋め込んだ動画は、置き場所の代わりに動画のファイルそのものがプレゼンテーションに入ります。ただし、リンクの動画を消し忘れていれば、そのパスは残ります。また、動画のファイルがそれ自体の中に持つ情報も一緒に入ります。替えたあとは、保存した写しで外を指す参照が残っていないか確かめてください。

ScrubDrop はリンクした動画のパスを取り除けますか?

一覧にするのは無料版でもできます。取り除くのは ScrubDrop Pro の機能で、取り除いた動画は再生されなくなり、スライドには動画の表紙の画像が残ります。埋め込んだ動画のファイルの中は調べません。

出典:このページからリンクした Microsoft のページは 2026 年 10 月 19 日に確認しました。

配る前に、プレゼンテーションが外のどこを指しているかを一覧で確かめてください。ScrubDrop はブラウザーの中で読み、アップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、リンクした動画のパスを含むすべての種類を一覧にし、プロパティ・コメントを取り除きます。ファイルを確認