PowerPoint の非表示スライドとスライドの外の図形:配る前の見つけ方と消し方
最終更新日:2026 年 10 月 16 日
短い答え:PowerPoint のファイルには、スライドショーでは映らないのに、ファイルを受け取った人が編集の画面から見られるものが 4 種類あります。非表示にしたスライド、スライドの枠の外に置いた図形、選択ウィンドウで非表示にした図形、どのスライドも使っていないレイアウトに置いた図形です。スライドショーを通して見ても確かめられないので、編集の画面で一つずつ探します。発表者ノートとコメントは別の記事(発表者ノートとコメントを配布前に消す)にまとめています。
見えないまま配られる 4 つの場所
- 非表示のスライド:本番で使わなかった予備のスライドや、社内向けの数字を載せたスライドを、消さずに非表示にしておくことがあります。
- スライドの外の図形:作業中のメモや別案の図を、スライドの枠の外(灰色の部分)に置いたままにすることがあります。
- 選択ウィンドウで非表示にした図形:見せたくない図形を消さずに非表示にすると、スライドには映りませんがファイルには残ります。
- 使っていないレイアウトの図形:テンプレートの元になった会社のロゴや部署名、作業用のメモが、どのスライドも使っていないレイアウトに残っていることがあります。マスターやレイアウトの図形でも、非表示にしたものやスライドの外に置いたものは、上の 2 つと同じく映りません。
どれも「スライドショーでは見えない」だけで、ファイルを受け取った人は編集の画面から見られます。非表示のスライドとスライドの外の図形は、開けばそのまま一覧や画面に出ます。選択ウィンドウで非表示にした図形は再表示の操作で、使っていないレイアウトは[スライド マスター]の表示で見えます。
非表示のスライド
Microsoft のページ「スライドの表示と非表示を切り替える」は、「非表示のスライドはファイルに残ります。スライド ショー ビューを実行すると非表示になります。」と書いています。見分け方も同じページにあり、Windows と Web の PowerPoint では、非表示のスライドは「スライド番号のスラッシュ」で示されます。
同じページのとおり、非表示と再表示の操作はスライド並べ替えツールの表示でもでき、スライドの数が多いときは斜線の付いた番号を探しやすくなります。[スライドの再表示]は見せるときの操作で、消す操作ではありません。配る内容に入れないスライドは、Microsoft のページ「PowerPoint でスライドの追加、配置変更、複製、削除を行う」のとおり、左側のサムネイル ウィンドウでスライドを右クリックし、[スライドの削除]を選びます。
スライドの外の図形
スライドの枠の外に置いた図形は、スライドショーには出ませんが、ファイルを開けば見えます。編集の画面で表示倍率を下げ、スライドの周りの灰色の部分を一枚ずつ見てください。
Windows の PowerPoint のドキュメント検査では、これは「スライド外のコンテンツ」という項目です。ただし Microsoft のドキュメント検査のページは、「アニメーション効果の付いたスライド外のオブジェクトは検出も削除もできません。」と書いています。外から飛び込んでくる動きを付けた図形は、検査を通しても残るということです。
選択ウィンドウで非表示にした図形
Microsoft のページ「[選択]ウィンドウを使用してドキュメント内のオブジェクトを管理する」は、「ドキュメント内のオブジェクトを非表示にすると、オブジェクトはファイルに残りますが、ドキュメントには表示されなくなります。」と書いています。選択ウィンドウは、[ホーム]タブの[選択]から[選択ウィンドウ]で開きます(Windows では Alt+F10 でも開きます)。
一覧には、そのスライドの図形がすべて並びます。非表示になっている図形を選んで再表示し、中身を確かめてから、要らなければ削除します。
注意したいのは、図形の後ろに重ねただけの図形です。ドキュメント検査の「非表示のスライド上のコンテンツ」が対象にするのは「非表示に設定されているために表示されないオブジェクト」で、ほかのオブジェクトに隠れているものは検出されない、と同じ検査のページにあります。選択ウィンドウの一覧は重なっている図形も並べるので、上から順に確かめてください。
使っていないレイアウトの図形
Microsoft のページ「PowerPoint のスライド マスターとは」のとおり、マスターは[表示]タブの[スライド マスター]で開きます。マスターとその下のレイアウトに置いた図形は、そのレイアウトを使うスライドすべての背景に出るので、ふつうは見えます。見えないまま残るのは、どのスライドも使っていないレイアウトに置いた図形と、マスターやレイアウトの上で非表示にした図形・スライドの外に置いた図形です。
もう一つ、使っているマスターの図形でも、スライドやレイアウトの側でマスターの図形を表示しない設定にしていると、そのスライドには映りません(Microsoft の説明では DisplayMasterShapes の設定です)。
ほかの会社や前の案件のテンプレートから作ったプレゼンテーションでは、使っていないレイアウトの一覧と、使っているマスターの両方に目を通し、元のロゴや部署名、作業用のメモが残っていないか確かめてください。
ドキュメント検査でまとめて確かめる(Windows)
[ファイル]→[情報]→[問題のチェック]→[ドキュメント検査]で、「非表示のスライド上のコンテンツ」と「スライド外のコンテンツ」をまとめて調べられます。手順と、PDF にして渡すときの設定は発表者ノートとコメントの記事にあります。検査は写しに対して行ってください。Microsoft のページは、ドキュメント検査で削除したデータは元に戻せないことがあると書いています。
上で書いたとおり、検査でも見つからないものがあります。図形の後ろに重ねただけの図形と、アニメーションの付いたスライドの外の図形です。また「非表示のスライド上のコンテンツ」は、スライドの上で非表示にした図形の項目です。非表示のスライドそのものは、Microsoft の検査の一覧に項目としては挙がっていないので、サムネイルの一覧で確かめてください。
ScrubDrop でできること
ScrubDrop はファイルをブラウザーの中で読み、アップロードしません。非表示のスライド・非表示の図形(レイアウトの図形も)・スライドの外の図形を、ノートやコメントと一緒に一覧にします。一覧にするのは無料版でもできます。取り除くのは ScrubDrop Pro の機能で、取り除いたあとは、書き出したものとは別のパーサーで読み直し、選んだ種類が残っていないかを確かめてから渡します。
図形の後ろに重ねただけの図形は、非表示の印もスライドの外の位置も持たないので、ScrubDrop も見分けません。画像の中の文字やファイル名もそのままです。書き出したファイルは、開いてから配ってください。
自分で確かめる手順
- .pptx の写しを作り、拡張子を .zip に変えて展開します。
ppt/slidesの中のスライドのファイルを開き、先頭の<p:sldにshow="0"(またはshow="false")があれば、そのスライドは非表示です。- 同じファイルで
hidden="1"(またはhidden="true")を探すと、非表示にした図形が見つかります。ppt/slideLayoutsとppt/slideMastersも同じように探します。 - スライドの外の図形は、XML の座標だけでは決められません(座標は図形の左上の位置で、大きさやグループの変換も関わります)。編集の画面で表示倍率を下げ、目で確かめてください。
ここに出てくる部品と属性の名前は、.pptx の形式を定めた公開の仕様 ECMA-376(Office Open XML)によるものです。
よくある質問
非表示にしたスライドは、ファイルを渡した相手に見えますか?
見えます。Microsoft のページは「非表示のスライドはファイルに残ります」と書いています。スライドショーで飛ばされるだけで、ファイルを開けば一覧に並び、再表示もできます。
図形の後ろに重ねて隠した図形も、ドキュメント検査で見つかりますか?
見つかりません。ドキュメント検査の「非表示のスライド上のコンテンツ」が対象にするのは非表示に設定した図形で、ほかのオブジェクトに隠れているものは検出されないと Microsoft のページにあります。選択ウィンドウで一覧を上から確かめてください。
ScrubDrop は非表示のスライドを取り除けますか?
一覧にするのは無料版でもできます。非表示のスライド・非表示の図形・スライドの外の図形を取り除くのは ScrubDrop Pro の機能です。
出典:このページからリンクした Microsoft のページは 2026 年 10 月 16 日に確認しました。
配る前に、プレゼンテーションの中にあるものを一覧で確かめてください。ScrubDrop はブラウザーの中で読み、アップロードしません。無料版は 1 回に 1 ファイルで、非表示のスライドやスライドの外の図形を含むすべての種類を一覧にし、プロパティ・コメントを取り除きます。ファイルを確認